ほんとうにやりたいこと ⑪

U子

2018年05月26日 08:43

営業でバリバリ頑張って稼いて生き生きとしていた自分がかつていたのに、今は得意でも好きでもない仕事で安月給。
冴えない職場と人間関係。
「マジ、テンション下がる人生〜‼️」って思ってました。

あの頃の自分、「こんなはずじゃなかった!」という思いでいっぱいでした。
離婚の原因も「ダンナに暴力ふるわれて!」と被害者になりきってましたね。

会社の定時の退社時刻には「こんなところには居たくない‼️」とバックを持ってダッシュで帰るスタンバイ状態でした。
会社の喫煙所でタバコをふかし、心の中でまわりを見下し、夜はバンドでスタジオで叫んでウサを晴らす(笑)
愚痴だらけのサラリーマンと大差無いレベルでした。

そんな自分が変わるきっかけとなった気づきは何度かに分けて訪れました。

確か、斉藤一人さんの本に「退社と同時にダッシュ帰宅、そんな気持ちで働いていること、人生を過ごしていることはとてつもなく情けなく悲しいことだ」みたいなことが書かれていて「私のことだ‼️」( ̄◇ ̄;)がーんとなりました。

離婚のことも、ふと「私も悪かったのかな?」と気がついた瞬間があって、自分を見つめ反省を始めたら、そこからどんどん人生が好転していったんですね。
不思議に何年も会えなかった子供たちと再会できたり、良い住まいに引っ越しできたり。

今はスピリチュアルな仕組みも理解できるようになりましたが当時は何もわかっていなかったので、自分が変わることでの現実の変化は驚きでした。
まるで神様がずっとそばで私を見ていて「よく気がついたな〜ヨシヨシ」とプレゼントをくれている感覚なのでした。

会社ではさすがに次第にパソコンも使えるようになり、ツケツケモノを言うように感じた若い女子Bさんとも気心が知れるようになりました。
とても真摯に仕事に取り組み実力ある人でしたから私も信頼を寄せ、応援したい気持ちになりました。
互いの退社後は自作のお菓子作りで全国的人気が出た彼女が主催するイベントにタロットやヨガで呼んでいただいたり深い話をするようになりました。
お昼休みを過ごすことになったぶりっ子主婦のCさんも案外人が良い所もあって悩みを抱えていたり、私も正直なお付き合いをするように心がけて二人でご飯を食べに行くこともありました。
Cさんは主婦で子供がいてもモテていましたが、私の中にも女であることを利用して生きたい甘えがあるのに押し殺して自立自立、と肩肘張っていたのと、彼女同様に本当の所では自分に自信がない見栄っ張り、そんな自分に気づけよ!ってCさんが現れてくれたのだと今は素直に思えます。

けれど、仕事内容は座りっぱなしのデータ入力、と自分の性分に合わないものでしたので、日々の仕事が単調でつまらなく感じていることも確かです。
仕事が慣れて作業が早くなればなるほど、ヒマなんです!
パソコンで占いなどを盗み見ながら時間を潰すことも多くなりました。
そこで出会ったのが「オーラソーマ」というカラーボトルを使った自分自身のケアシステムです。
2色のボトルの美しさに惹かれネットでリーディングすると今の自分にピッタリな答えが書かれていました。
4本選んだボトルのうち、2本目のボトルを買って使用することを薦める、とありましたので使ってみることにしました。
その名前は「クリエティビティ」
自分の創造性に目覚める、というボトルです。
使っていくと不思議、使い終わる頃には自分が檻から出たかのように能動的になっていきました。
会社を「こんなつまらない場所」と思って自分を閉じていましたが、自分の中でアイディアや工夫が生まれて少しずつ表現できるようになりました。
まわりの友人は資格を取るために勉強を続けている人が多く羨ましく感じていましたが、私には何もやりたいことがなく目的も興味も見失っていたのですが、初めて「このオーラソーマを知りたい!」と思いました。
生まれて初めて、東京で1日講座を受ける一大決心をしました。
そう、私にとっては東京に行くことすら贅沢なことだったのです。
ましてや意味のわからない世界に飛び込むのはとても勇気が必要でしたが、この時ばかりは居ても立ってもいられない感覚だったのです。

「ほんとうにやりたいこと」に向かってひとつ足を踏み出した、これが私の大きな第一歩だったと思います。
いえいえ、それがわかったのは随分後の話で、当時の私はどうしようもなくボトルに魅了されていただけでした。
どうしようもなく惹かれるものには何でもヒントがありそうですね。