2018年02月05日

チェンマイ・リトリート№3 機織り村その①

以前から行きたいと思っていたチェンマイ。
山の民族村に行きたい、自然の中に入りたい、象にも会いたい。
しかし、行き当たりばったりで何の予定も組まず、5リズムリトリートの3日前にひとりチェンマイに着きました。
ツアーをやっている会社を幾つか検索して、その中でなぜか「機織り村体験ツアー」というのがあり、滝やモン族の市場も回る行程だったので申し込んでみました。

衣食住の「衣」というのは、最近、特に興味が増えたところです。
若い頃はとにかく流行やお洒落に凝っていたけど、最近は素材や形、衣服の持つエネルギーを知りたいと思うようになりました。
着物、お相撲さんのマワシ、マタギの毛皮、実はみんな意味があるもの。
どんなエネルギーで自分のからだを包むかは実な重要な要素だったんです。

さて、車で走ること数時間で着いた機織り村は小さな作業場で村の女性たちが作業を進めています。
お客はわたし1人、ということでそれぞれの作業を体験させてもらいました。
綿の収穫→綿と種を分離する→綿に空気を入れてふわふわさせる→綿を棒に巻き付ける→糸を紡ぐ→染織→機を織る→衣服にする
これを全部この村では手作業でひとつひとつやっていました。
特に難しかったのは空気を入れる作業です。弓のようなものにまきつけて指ではじくのですが、なかなかうまくいかない。
これを1日やるかと思うと気が遠くなりそう(笑)
糸を紡ぐ作業も見ていると簡単そうですが、私がやるとブチブチ途切れてしまいます。
「心が忙しいとできない」そうです・・・・ほんとだ~しゅ~ん↓

村の女性たちが私を招き入れ、そこに座った瞬間に
あるパワーが私の全身を包み、私は一瞬、何が起こったかわかりませんでした。
涙がこぼれ、嗚咽が出そうなほど。
比類のないやさしさ。次元の違うやさしさ。
それがただ、そこにある。
何だろう?日々の丁寧な作業がそのやさしさを養うのか。
ただ私は「無条件に受け入れてもらっている」のです。
私が誰であれ、どんな人間であれ、ただ、受け入れる、歓迎する。
「不器用だから~」って言い訳しながらやる私に「どんなあなただっていいんですよ~」って言われてるよう。
そのやさしさに包まれた感覚はしばらく途切れず、しばしば私は涙を隠れて拭いていました。

村で買ったショールと衣服は今でもお気に入り。
可愛い手縫いステッチがある、着物式の上着とブルーと白の織物のショールはふわふわと暖かい。

こんな風に作られたものを値切る気持ちにもならなかった。
もっと高額で買っても価値がある、と思った。

何か大切なものを自分の中で呼び起こされた、機織り村。

子供の頃からみんな、機を織るそうです。
その中で育まれる世界観。
すぐに真似などできない・・・・・驚きと尊敬です。
日常を生き切る凄さを肌で感じました。

本当に足を運んで良かったと思います。

チェンマイ・リトリート№3 機織り村その①
これが綿とふわふわさせる道具!弓をはじくようにして空気を入れる。
チェンマイ・リトリート№3 機織り村その①
この女性はかなり難しい柄を織っていて真剣です、そのプロ意識が漂う中、こちらを見てにこっと笑った顔がチャーミングでした。
チェンマイ・リトリート№3 機織り村その①
これは、綿と種を分ける道具、これは私でもできそう!と思える作業でした!
チェンマイ・リトリート№3 機織り村その①
村のみなさん❤















Posted by U子 at 19:35│Comments(0)
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