2018年04月14日

ほんとうにやりたいこと④

保険会社・・・・
といえば、いいイメージより悪いイメージでしょうか。

入社の決断する時は心臓がドキドキしました。
予想通りの苦労もするとわかっていて飛び込む・・・・・。
けれど、学歴もなく特技もない自分が子育てもしながらやりがいを見出して仕事をするには合っている直感がありました。

まずはお勉強から入って先輩に習っていくわけです。
伸びていくためには型があって、きちんと順番にマスターしていく。

そこで先輩マネージャーから面白いことを言われました。
「愚痴を言ってたむろしている人たちとはなるべく口をきかない、相手にしないこと」と釘をさされたのです。
あとからこれは「腐ったみかん現象」のことだなと思いました。
腐ったみかんちゃんとはまわりにネガティブ菌をまきちらすタイプの人たちでうっかり感染することもあります。
確かに営業所にはいろんなタイプの人がいます。
数字を上げて収入を上げて生き生きしている人も入れば、暗い顔で過ごしている人もいる。
私は根が単純なので、どうせならかっこいい人たちについていこう、と思いました。

ほんと、保険会社に入ってからは、「崖から飛び降りる」の連続でした。
マトモな会社員経験もない、常識もないレベルからよくやったな、と思います。
担当の企業がある、と言っても、お客様が用意されてるわけではないので現実は「ほとんどナンパ」です!
声をかけてモノにする!
友人や先輩や所長の手取り足取りのアドバイスや助けがあってこそ、精神的に持ったのでしょう。

友人知人を抜きにして、通った企業から初契約をいただいたのはその企業にほとんど毎日通い詰めて「半年後」でした。
どんなに保険のニーズがあったとしても、その橋渡しをする「私」と言う人間の信頼を得る時間が必要です。
「保険屋」嫌いの人に非人間的な扱いも受けますし、毎月上げなければならない数字、泣きたくなることもたくさん。
その代わりに「よくやるね」と声をかけてくれたり毎日の私をきちんとみていてくださるお客様もいました。
多くの企業を回っていろんな人と出会わせていただいた経験は貴重でした。
人の気持ちはどう動くのか。
今まで意地悪な態度だった方が急に「設計書持ってきてよ」と言ってくれたり。
人間って心底オモシロいなあと思いました。

保険会社に勤め始めて、私はどんどん仕事に夢中になり、仕事で自分のアイディアを出して楽しんだり生き生きとしてきました。
何年後かにはこのくらいのお給料を目指す、という気持ちも出てきました。
この頃は「ずっとこの仕事でやっていこう」と思っていました。
お客様は増えていくし仕事にも慣れて行く。
一年後には新人の中では全国のランキングに入るがんばりぶりでした。

けれど・・・・・逆に家庭はぎくしゃくし始めていました。
忙しい私に「誰が食わせていると思ってるんだ」と言う元だんなさん。
だんなを頼りに生きてきた弱い私がだんだん生意気になってきたのでしょう。
もう少しだんなさんを思いやればよかったのでしょうが、若い私には気持ちの余裕はなく、ただただうっとおしく悔しい気持ちがいっぱいで、いつか元だんなさんのお給料を追い抜いて逆に同じセリフを叩きつけてやる!とますます気合いでがんばるようになりました。

次第に家庭での方向性の違いは顕著となり、私の心も離れ始めました。
元だんなさんのイライラもマックスで、だんだんお酒を飲んで嫌がらせをしたり、私がさらにキツイことを返すとますます暴力という形で返ってくるようになってきました。
私は泣く場所もなく、出勤途中、車を運転しながらよく泣いていました。
離婚の二文字が浮き出てくるけど、子どももいて決断もできず自信もない、一体どうしたらいいのかわからない。
ファンデーションが涙の筋で取れていて、泣いたことはバレバレですが、職場や営業先では精一杯の明るさで過ごしていました。
仕事の充実と家庭の不和。
身を引き裂さかれるような思い。
さて、私はどんな選択をしたら良いのでしょうか。

古い写真を探してみました。

ほんとうにやりたいこと④






Posted by U子 at 18:38│Comments(0)
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